「いつかはマイホームに住んでみたいけど、どのくらい貯金があればいいんだろう?」このように考えた事がある方は多いのではないでしょうか。
とある調査によると「100万円以上500万円未満」の人が最も多かったようです。
マイホーム購入時に必要な貯金は最低でも100万円以上あったほうがいいでしょう。
物件の価格にもよるのではっきりはいえませんが、絶対にかかる引っ越し代などの諸費用を考えると100万円以上は必要になります。
マイホーム購入時にどのくらいの諸経費が必要?
諸費用は住宅の金額や新築かどうかによっても異なります。
購入時には頭金以外にも様々な費用が掛かりますが、目安として新築マンションなら物件価格の3~5%、中古マンション、新築1戸建て、中古1戸建てならば6%~10%です。
もちろん目安であって物件によっても大きく異なります。
それに加えて頭金を物件価格の1割程度支払うことが多いため、買いたい物件に見合った貯金が必要になります。
これを計算すると物件価格の2割ほどは必要なのでなかなかの費用ですね。
ただし超低金利の現代では必ずしも頭金を多めに入れておいた方がいいとは限らないので、自分の貯金や住宅ローンの利子率などを参考にし、よく考えたうえで決めましょう。
マイホーム購入時に必要な貯金
気になることは「結局どのくらい貯金をした方がいいの?」ということですよね。
まずはいくらなら毎月返済できるのか、から考えていきましょう。
仮に毎月のローン返済額を8万円以内に収めたく、30年間で住宅ローンを組む場合で考えてみます。
固定金利はそのタイミングによって変わりますが、今回は1.33%(2019年1月現在のフラット35の場合)で計算してみます。
8万円×12か月×30年間=2880万、これに金利1.33%を合わせると約2380万となります。
よって2380万円以内であれば、毎月8万円の返済で抑えられるため、フルローンで買っても大丈夫です。
つまり貯金なしでも2380万円以下の物件なら購入可能ということです。
ただしマンションの場合はローン以外に管理費や修繕積立金がかかる場合があるので、それを含めて8万円となるように計算しましょう。
2380万円以上の物件であればその物件価格から2380万円を引いた金額の頭金を出せば、困ることなく生活可能です。
実態としては物件によっては貯金がなくても物件を購入することは可能ですが、引っ越し代などの絶対かかる費用を考えると30~100万円あれば不可能ではありません。
マイホーム購入時はどのくらい金融機関から借りられる?
金融機関から借りられる金額は住宅ローンシミュレーション(https://www.hownes.com/loan/sim/)を使えば簡単に計算ができます。
その時に「総返済負担率」を30%として、金利は「審査金利」4.0%を使うことで、実際に金融機関から借りられる最も近い数値を導き出せます。
ちなみに総返済負担率30%というのは年収に対する返済額の割合のことで、フラット35では年収400万円以下の方は30%以上に設定することはできません。
審査金利は住宅ローンの審査の際に利用される金利で、実際にかかる金利より高く設定されていることが多くなっています。
まとめ
マイホームを購入する時に必要な貯金額については下記のようになります。
- 貯金額は物件の価格にもよる
- 貯金がなくても購入できないことはない
- 諸費用のことを考えると100万円以上はあったほうがいい
必要な貯金額が分かればその後は足りない分の貯金をためたり、住みたいエリアを選んだりと将来設計が明確にできるようになります。
マイホーム購入には悩むことも多々あると思いますが、悩んだだけ素敵なマイホーム生活が待っていると思うので、しっかりと計画を立てたうえで購入してくださいね。