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不動産業者の乗換え、切り替えしたいはペナルティがある?

担当者が信頼できないときや、手数料が高いときなど、不動産会社の乗り換えを考える人は少なくありません。

しかし、賃貸とは違って不動産購入では不動産会社を切り替えたことでかえって購入者にデメリットが生じてしまうことがあります。

この記事では、不動産会社を乗り換える場合の注意点について詳しく解説します。

乗り換える前に!不動産業界はつながりが強い業界

不動産業界は、物件情報などお互いに情報をやり取りする機会も多いことから、つながりの強い業界です。こういったつながりの強い業界では、情報が伝わる速度もはやく、安易に不動産会社を乗り換えてしまうとかえって不利になってしまいかねません。

賃貸の場合、仲介会社が数多く乱立していることや、取引の価格も比較的低いことから、不動産会社の対応が気に入らないからと乗り換えることも一般的です。しかし、不動産購入においてはあまり一般的な行為ではないため、対応が気に入らない・手数料の価格交渉に応じてくれないからと、すぐに不動産会社の乗り換えを検討するのはやめましょう。

とはいえ「手数料半額!」「持ち込み歓迎!」といった広告を出す不動産会社も目につきます。こういった会社は業界のはみだしものであることも多く、乗り換えまではサポートが丁寧でも、いざ乗り換えるとサービスの質が落ちることも少なくありません。新規参入したばかりでしがらみもない代わりに知識も経験もない、といったケースもあります。

不動産購入において、不動産会社を乗り換える行為は一般的ではありません。担当者の対応に不備があるわけではないが、手数料が安いからと乗り換えを考えている方は、一旦踏みとどまってサービスの質や担当者の信頼性についてよく検討しましょう。

それでもなお、どうしても今の不動産会社の対応に納得できないということもあると思います。不動産の購入は一生に何度もあるイベントではありません。そんな大切な買い物において、熱心でない担当者がミスの多い担当者であれば、不満がたまって当然です。担当者に落ち度がある場合は、自分の人生のためにもしかるべき対処をする必要があります。

物件購入前に不動産会社を乗り換えるときの注意点

不動産会社の乗り換えは、法的には問題ありません。不動産売却において、売り主と不動産会社は専属専任媒介契約を結んでいることがあります。これは、不動産売却の仲介を複数社に依頼したり、自分で買い手を見つけてはならないという条項が盛り込まれた契約です。この契約を結んでいる場合、不動産会社を乗り換えると違約金を請求されます。

しかし、買い手と不動産会社がこの契約を結ぶことはほとんどありません。そのため、買い手が不動産会社を乗り換えることは法的には可能といえます。

不動産会社を乗り換えるときに注意したいのが、購入を検討している物件の仲介会社がどこかという点です。もし、乗り換える前の不動産着者が売り主側についている場合、条件交渉などさまざまな場面で気まずい思いをします。

気まずい思いをするだけならまだいいですが、場合によっては契約や条件交渉において嫌がらせをされる場合があります。乗り換えを理由にあまりにも悪質な嫌がらせをしてくる場合は法律違反となりますが、知識がないと多少の不親切は見抜けないこともあり、言いくるめられてしまうこともあります。既に検討している物件があるときは、必ずその物件を仲介している不動産会社を確認しておきましょう。

不動産の購入には不動産会社との信頼関係が大切

不動産は一生ものの買い物だからこそ、担当者との信頼関係は大切にすべきです。家に故障があったとき、購入後に不測の事態が起きたときなど、いざというときに頼れるのが不動産会社の担当者です。安心して相談できる担当者を見つけるのは、今後の人生を心安らかに送ることにもつながります。

現在の担当者に不満がある場合、まずはしっかり不満を伝えて改善の機会を与えましょう。例えば、手数料の交渉をする場合には、購入の姿勢をはっきり示すようにするのです。購入する意思が見えないと不動産会社も慎重になり、交渉が一向に進まないということも少なくありません。

交渉し不満を伝えたとしても改善が見られない場合にはじめて、不動産会社の乗り換えのために実際に動き始めましょう。新しい不動産会社に乗り換えを打診する場合、以前の担当者の仕事の姿勢やミスについてはそれとなく伝えるのも、新しい不動産会社への配慮です。今後、物件を探したり交渉を進めたりしてもらううえで、心証はいいに越したことはありません。

まとめ

不動産の購入で、不動産会社を乗り換える場合の注意点について解説しました。最近は手数料を売りにした広告も増えていますが、不動産購入において乗り換えは慎重に検討することが大切です。ただし、現在の業者との間で信頼関係が壊れてしまった場合は、信頼できる不動産会社に乗り換えるのも一つでしょう

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